当院での糖尿病の診断は、
血液検査やABI検査、
エコー検査によって行われます。
血液検査
- 空腹時血糖値
食事を摂って一定時間が経過した、空腹の状態で行われる検査です。
この検査では、空腹時血糖値が126mg/dL以上の場合、糖尿病と診断されます。 - 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
空腹の状態でブドウ糖水を摂取し、2時間経過した後に血糖値を測定します。
この値が200mg/dL以上の場合、糖尿病の可能性が高いです。 - HbA1c
血液中の赤血球に含まれるグルコースとヘモグロビンが結合した割合を示すものです。過去数か月間の平均血糖値を反映しています。この値が6.5%以上の場合、糖尿病の可能性が高いです。
ABI検査
手足4箇所の血圧を調べる検査です。この検査により、閉塞性動脈硬化症かどうかを知ることができます。閉塞性動脈硬化症とは、下肢の動脈が狭窄することにより足の痛みやしびれ、皮膚の変色などの症状が現れる病気です。糖尿病の患者さんは下肢の動脈が狭窄していることがあるため、検査として用いられています。
エコー検査
動脈硬化がないかを調べるために、頸動脈エコー検査が用いられます。また、膵臓の疾患が糖尿病の原因となっているか調べるため腹部エコー検査を行う場合もあります。